クライミングの上達を記録する方法:3つの指標
クライミングの上達は、感覚だけでは判断できません。今週は調子がいい、来週はすべてが硬い——実態はノイズです。信頼できるのは、セッションごとの事実(トライ、完登、グレード、場所)を記録し、固定した指標で期間比較すること。この記事では、何を記録し、どの指標で見るか、そしてよくある3つの誤読を解説します。
1セッションで記録するのは5項目で足りる
- 日付と場所:ジムごとに課題スタイルが大きく違うため、分けてこそ比較になります。
- 登り方:ボルダー、トップロープ、リードは別々に。進捗カーブがまったく異なります。
- 課題グレード:その課題自体のグレードを(段級・V・ジム独自の色、そのまま)。
- トライ回数:完登までの試行数は強度のシグナル。1回目の完登と10回目の完登は別物です。
- 完登したか:すべての分析の分母と分子になります。
任意でタグ(スラブ、ルーフ、指、持久力など)を添えます。タグの価値は後から効いてきます。グループ別分析の材料になるのはタグだけです。
上達を見る3つの指標
| 指標 | 計算 | 見方 |
|---|---|---|
| 完登率 | 完登数 ÷ 総トライ数 | 高いほど選択課題が易しいか、調子がいい。数値そのものより前回比を見る |
| 最高グレード | 月次・年次・全期間の最高完登グレード | 「どこまで来たか」を最も素直に示す。単発の波に影響されにくい |
| 総量 | 期間内の総トライ数とセッション数 | 上達が強度か頻度かを切り分ける。オーバーワークの防止にも |
3つはセットで見ます。総量が増え、完登率を維持し、最高グレードがゆっくり上がる——これが健全な上達の形です。
グループ別で見ると、進捗の構造が見える
- グレード別:隣のグレードより明確に完登率が低い帯が、今の壁。
- 場所別:A ジムは完登率70%、B ジムは40%——課題スタイルの差か、本当の弱点か。
- タグ別:スラブだけ赤字、ルーフは順調。スタイルの偏りは分组しないと見えません。
- 期間比較:直近30日をその前の90日と比べると、短期的な波を排除できます。
よくある3つの誤読
トライ数=上達ではない
同じムーブで20回落ちているなら、それは失敗の練習です。総数ではなく、トライの分布を見ます。
疲れ=有意義ではない
限界課題のトライで疲れたのか、完登できる課題の反復で疲れたのか。完登率が異常に高い日は、強度が足りていないサインです。
「あと一本」は積み上がらない
3週連続「最後のムーブだけ」は、傾向ではなく認識されていない停滞です。トライを記録していれば、停滞はデータに現れます。
ClimbingNote+ での記録
- 完登・トライ・グレード・セッション時間・場所を記録。データは端末のローカルに保存され、アカウント不要、オフラインで使えます。
- 履歴ビューで月次・年次・全期間の総量と最高グレードの傾向を確認。
- インサイトで場所・タグ・グレードごとに完登率を比較。直近30日・90日・全期間の切り替えと前回比表示に対応。
- タグは表示・名前変更・統合・削除ができ、分析の軸はいつでも修正できます。
次のセッションから記録を始める
無料ダウンロード。アカウントは不要です。
よくある質問
どれくらい記録すると上達が見える?
最短の観測単位は4〜6セッション、または30日です。クライミングの力の伸びは週単位なので、セッションごとの比較はノイズでしかありません。直近30日と前の90日の比較が安定します。
完登だけ記録すればいいのでは?
足りません。完登率は「完登 ÷ 総トライ」なので、トライ数がなければ分母が消えます。記録コストは数字1つ増えるだけです。
ジムやグレード体系を変えたら、過去データは比べられる?
同じ体系内なら比較できます。体系をまたぐ場合は目安の換算になります。ClimbingNote+ は場所ごとにグレード体系を設定でき、換算は目安表示で元のグレードを保持します。詳しくはグレード一覧ガイドをどうぞ。
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