ジムのグレードはなぜ揃わない?独自グレードで自分基準を作る
「A ジムでは〇色を登れるけど、B ジムではどの色を狙えばいい?」——この問いに正解はありません。色グレードは、それを設定したジムの内部でのみ成立するからです。でも上達の記録には一貫した基準が必要です。解決策は、各ジムの色をそれぞれの「方言」としてそのまま記録し、標準グレードとのおおよその対応を併せて持っておくこと。この記事では、グレードがずれる理由と、自分基準の作り方を解説します。
ジムによってグレードが揃わない理由
- 課題を作る人が違う:グレードは設定者の判断であり、ジム間で共通の物差しはありません。
- ホールドの密度やボリュームが違う:大きいボリュームが多いジムは、同じグレードでも保持が少なく、体感がより緊張します。
- 客層の想定が違う:初心者帯に幅を持たせるジムもあれば、最初のグレードを厳しめに設定するジムもあります。
- 課題の入れ替え:同じ色でも、入れ替え後は半級〜1級ほど動くのが普通です。
つまり「A ジムの〇色 = B ジムの△色」のような固定表は、特定の時点の特定の2ジムでしか成立しません。信頼できるのはジムごとに記録し、ジムごとに比較する方法です。
自分基準の難易度目安を作る3ステップ
- ジムの記法のまま記録する:そのジムの色や番号を翻訳せず、そのまま档位として残す。
- 各段に標準グレードを対応させる:「このジムの〇色は 5級・V4 相当」という目安を持っておくと、自分のレベルが他の人にも、未来の自分にも伝わります。
- 入れ替えのたびに対応を更新する:新しい課題でずれたら、記録履歴ではなく対応表のほうを直します。過去の記録は当時の段位のまま残ります。
これを2〜3か月続けると、他人が持っていない資産が手に入ります。自分を物差しにした、各ジムの難易度座標系です。ジム内の比較は元の段位、ジム間の比較は対応表で行えば、どちらも歪みません。
ClimbingNote+ のジム独自グレード
- ボルダーグレード一覧から直接作成:ジムの色や番号を段位とした独自グレードを作成でき、テンプレートとして再利用できます。
- 全画面編集:段位の編集中、標準グレードとのおおよその対応が常に表示されるので、対応づけを記憶に頼りません。
- 色がアプリ全体で使える:グレード選択と保存済みの記録に独自グレードのカラーが表示され、履歴がひと目で分かります。
- ジムごとの上書き:個人の標準設定に加えて場所ごとの設定に対応。ジムに入ると、記録画面は自動でそのジムの記法になります。
- 記録中でも修正可能:セッション画面から場所の設定を開き、名前・グレード・位置情報を編集できます。
グレードデータは他の記録と同じく端末のローカルに保存されます。変更時には影響範囲(何ジム・何件の記録に触れるか)が明示され、使用中の段位が黙って削除されることはありません。履歴が書き換わる心配はありません。
よくある質問
同じ色でも、ジム間ではどれくらい難しさが違う?
隣接する段位で半級、多いときには1級ほど動きます。入れ替えで設定者が変わるとさらにずれます。ジム間の対応は「変換」ではなく「更新していく目安」として扱ってください。
段位は色のまま記録すべき?Vグレードに換算すべき?
元の段位のまま記録し、標準グレードは脇に添えます。元の段位はジム内の比較を、標準グレードはジム外への説明を担います。ClimbingNote+ は両者を並べて表示するのがまさにこのためです。
引っ越したら、作った独自グレードはどうなる?
そのまま残ります。独自グレードはジムに紐づき、前のジムのグレードと記録はそのまま保持されます。新しいジムでは新しく作成すればよく、たまたま色体系が似ているジムなら、既存のコピーを作って調整することもできます。
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